1. 本辞典の目的と構成
本用語集は、一般社団法人日本物理学会が「学術用語集 物理学編」(培風館刊 平成11年増訂版第3刷)を基に作成し、提供するオンライン用語集サービスです。物理学に関する基本的な用語約15000語の日本語・英語対訳が収録されており、日本語で物理学を学ぼうとしている留学生や日本で研究活動をしている外国人研究者を支援すると共に、ネット上にあふれる不統一な学術用語を整理することを目的としています。
元となった「学術用語集 物理学編」は、1954年に文部省(当時)主導で作成されたものが初版で、1990年(平成2年)に大きな改訂がなされた後は、増刷はあったものの内容はそのままとなっていました。今回、これをオンライン版として公開するにあたり、過去35年間の物理学の発展を鑑み、若干の用語の取捨選択や新規用語の追加を行いました。学問は日々進化するものであり、それに伴い用語も変化していくものと思います。従って今後も、会員からの声を参考に、本用語集を常に更新していく予定です。
- オンライン版の特徴:
- 物理学の進展に合わせて、収録内容を随時更新します。
- 検索機能により、日本語(漢字・ふりがな)、ローマ字、英語から目的の用語を検索できます。
各用語には以下の情報が付与されています。
- 日本語: 主要な日本語の漢字表記
- 英語: 用語に対応する英語表記(固有名詞は、可能な限り原語表記)
- 日本語のふりがな(ひらがな)
- ローマ字表記: 主にヘボン式による読み方
- 注釈・解説: 必要に応じて、注釈や解説文の記載
2. 用語の検索と配列(オンライン版の運用)
書籍版の「和英の部」「英和の部」という区別は、オンライン版では検索機能により統合されました。
- 検索: 日本語、ローマ字、外国語のいずれを入力しても、全項目を対象に横断的に検索されます。
3. ローマ字書きの表示方法
- 基本表記: 用語の読み方を示すヘボン式ローマ字表記を採用しています。
- 固有名詞: 外国の地名・人名などの固有名詞のローマ字書きは、用語の仮名書きを基準として綴っています。英語については、可能な限り原語表記しています。
4. 漢字・仮名表記について
- 元素名・化合物名: 定本に従い、「学術用語集 化学編(増訂2版)」に準拠。常用漢字表にない漢字は片仮名で表記しています。
- 例: ヒ素型構造、ヨウ化カドミウム型構造
- 物理学用語専門委員会選定漢字: 定本に従い、常用漢字以外の漢字のうち、専門委員会が選定した漢字は、用語が適切に表記される場合に限って使用しています。
- そのまま用いたもの: 亀、勾、靭、塵、錐、脆、汐、閃、填、汎、斑、蔽、鳳、湧、菱、沪 (16字)
- 仮名書きで分かりにくい場合に併記したもの: 曳、繹、尖、捉、楕、撞、播、箔、擾、矮 (10字)
5. 記号と括弧の用い方(オンライン版仕様)
オンライン版では検索のしやすさと簡潔さを優先し、以下のルールを適用します。
用語の同意語を併記する場合:セミコロン(;)区切り、漢字別表記欄等を使用
アラビア数字と漢数字とローマ数字、ギリシア文字とカタカナなど同音別表記がある場合、別欄で掲載している場合がある
例)
thermoplastic 熱可遡性; 熱遡性
double precision 二倍精度; 倍精度 2倍精度; 倍精度
【】:説明ないし注記を示す。
例)parsec パーセク【長さの単位】
(形):形容的な働きをする言葉として用いる場合の形を示す。
例)coherent … 干渉性―(形)
6.著作権と引用
本サービスに掲載される用語集データの著作権は、一般社団法人日本物理学会に帰属します。引用の際は「物理学用語集(日本物理学会)」と明記してください。詳細については、別途定める「利用規定」を参照してください。